古いお米の変わった使い方について

お米は日本人の国民食と言われるほど、日本の食卓には欠かせない食材として重宝されています。現在では専門店以外でもスーパーやコンビニで手軽にお米を購入することができますが、買い過ぎによってお米を余らせてしまうケースも少なくありません。お米は食品でありながら賞味期限が記載されていないので、いつまでも保存できるイメージがあります。保存状態が良ければ数年以上経ったお米でも食べることができますが、その風味は決して良いものではありません。お米は精米してから三か月ほどがもっとも美味しいとされ、それ以降は質が低下してしまうのです。また、お米は湿気に弱いので置き場所を誤るとすぐにカビや害虫の被害に遭います。そのため、デリケートに扱うことが重要なのです。

古くなって風味が落ちたお米は食べてもおいしくありません。しかしそのまま捨てるのももったいないので、食用以外の目的で使います。古いお米の使い方としては湿気取りが有名です。お米は湿気に弱い食品ですが、それは吸湿性の高さを意味しています。空気中のわずかな湿気も吸い込んでしまう性質を活かし、書籍や衣類をカビの被害から守るために古いお米を使うのです。また、お米に含まれているでんぷんを利用して糊を作ることもできます。化学物質を使わないでんぷん糊は環境にやさしい接着剤として注目されていますが、古いお米を使えばいくらでも作ることができるのです。水に浸してふやけさせたお米をミキサーなどで砕き、煮詰めるだけで環境に配慮した糊が完成します。